【ついに決着】イカはエギの色が識別できない!エギングに色は関係ないのか?イカの視力や視覚を科学的に考察/エギングで釣れるカラーとは?

エギングカラーの秘密
ツナたく

エギングで釣れるカラーの
正体に気付いてしまった
釣り人、ツナたくです。

メディアでは様々なウワサがあります。

釣り人

日中はケイムラカラーだ!朝と夕マズメは、金テープだ!夜は赤テープしか釣れん!下地の色で光量に合わせてたくさんエギを揃えましょう!

こんなこと聞いたことがありませんか?

youtubeでもたくさんメーカーや釣りプロ、youtuberが持論で解説していますね。

色々情報に触れすぎて
何が正しいのか分からなくなったあなたへ。

この書籍を参考にして解説してみます。

これは目からウロコでした。

イカの回遊ルートや一生の終え方など、アオリイカの生態に関する情報などたくさん勉強出来ました。

一部抜粋、要約しながら解説します。(イカ先生のアオリイカ学/富所潤/p93エギのカラーを科学する)

イカは色を識別できない

アオリイカは色覚を持たないのです。

イカの目には錐体細胞(色を見分ける細胞)が存在しないようです。

ではどうやって識別しているのか。

答えは、白黒の濃淡、奥行きなどで総合的に解釈しているそう。

イカの可視光線波長

イカのロドプシン(明るさを脳へ伝達する物質)を研究した結果。
イカが見やすい波長です。

イカの可視光線

494ナノメートル(緑と青の中間くらい)が一番見やすいのです。

これ以外の色は見えないのではなく、見にくい色だそうです。

ヤマシタのエギに490グローという色がありました。これを参考にしてハイアピールカラーを作ったのでしょう。

エギ
エギの見え方
ツナたく

いや、どれも一緒やないか。笑

思ったより外側の模様がシルエットで目立ちますね。

赤テープやオレンジはイカが見にくい

波長で言うなら、
赤やオレンジ、ピンクはかなり見にくいよう。

釣り人は見やすいが、
イカにはかなりアピール小さめのカラーです。

赤やオレンジ、ピンクはイカにとっては、
ナチュラルカラー

逆にグリーンや青に近い色は、
イカにとってアピールカラーです。

ツナたく

人間にとって派手でも、
イカにとってはそうでもないのです。

ケイムラやグロー発光、ホロはどう?

紫外線で発光するケイムラカラーや暗闇で発光するグローカラー。

光で反射するホログラムなどたくさんあります。

光の濃淡を認識できるのであれば、光の強さも変化としてアピールになるかもしれません。

ツナたく

白黒の世界でも、キラキラや
光ってるものは見えるのでしょう。

カラーの理論からいくと与える影響はわずかでしょう。

イカの視力はどれくらい?

アオリイカは身体に対してかなり目が大きいです。

イカの視力は0.64くらいだと言われ、水生生物ではトップクラスの視力の持ち主です。

ツナたく

裸眼0.1の私。完敗です。

この視力だと、水中40m先を見渡せるレベルらしいです。

ちなみに0.7あれば運転免許が取れます。笑

イカ先生の本にも視軸の話がありました。

獲物をロックオンするときは、焦点を合わせにいくので、さらに視力が上がるかもしれません。

まさに水中は何でもお見通しなのです。

釣れるカラーは存在するのか?

ツナたく

釣れるカラーは存在する!はず…。

今日はケイムラの反応が良い、赤テープが良かった、ホロが良かったなど自分自身も経験があります。

当たりカラーと言うやつですね。

結局のところ、カラーが釣果に与える影響は微量なのかもしれません。

では一番大切なことはなにか。

エギの色よりアクションが重要

ツナたく

結局エギングの腕です。笑

これを説明するためにアオリイカ学を一部抜粋させていただきます。

水族館の餌付けの話。
死んだエサと、生きたエサの食いを比較した場合です。

まったく同じエサであっても動きのある生きたエサに対しては容易に食いつくの対し、死んだ状態のもの、また水槽の底に落ちてしまって動かないものには見向きもしないのです。それが例え同じエサであったとしてもです。この結果を説明するのにエサの色は関係ありません。生きたエサと死んだエサの間にある違いは唯一動いていること、すなわち「動き」でありそれが大きな要素を占めていることが分かると思います。

イカ先生のアオリイカ学 これで釣りが100倍楽しくなる 富所潤 著 P101より引用

結局重要なのはエギにどんなアクションを与えるか。

動き、姿勢、安定(食わせの間)が重要。

それをサポートしてくれるエギを選ぶ必要があるということ。

釣れるカラー=信頼されているカラー

釣れる色=信頼されている色
    =たくさんの人が投げている色

物事を語るうえでこれが大きそう。

ツナたく

選択的バイアスというやつですな。

結局のところエギの普及率や誰がどのタイミングで投げているのか統一できないので判定できません。

事実として言えるのは、イカは
色はそこまで重要視していないということ。

カラーチェンジが有効な場面は?

ツナたく

金テープエギを投げても反応が無いのに、ケイムラのエギを投げたら一発だった。

この経験はみなさんあるのではないでしょうか?
だからカラーは大事!

それは結論が早いです。

個人的にはカラーチェンジが有効な場面は、
スレた場合だと思ってます。

イカがエギを見切る

エギが変なアクションをした、海藻を拾ってアクションが崩れた。

この違和感で警戒心の強いイカはエギを抱かなくなります。

エギングのカラーチェンジ

ミスアクションして、エギを追わなくなった場合のフォローに違うカラーを入れること。

これが新しいエギとして認識してもらえるため、カラーチェンジ後に釣れる原理だと考えます。

回転寿司の例えをします。
エビアボカドばかり流れてきたら最初は美味しそうと興味を持ちます。
ですが、3周目で見慣れると興味がなくなります。

そこに普通のエビマヨネーズが流れてきたら、思わず取りませんか?
それと同じです。

ツナたく

クセ強めの例えですみません。笑

メーカーの戦略

結局のところ、テスターや釣りプロも契約があります。

自分が所属するメーカーのカラーしか紹介できません。

ツナたく

仕事ですから!笑

日中はこれ、マズメはこれ、ナイトはこれ。
澄み潮はこれ、濁り潮はこれ。

場面ごとの使いどころを解説することで、
エギをたくさん買ってくれます!笑

そのカラーでないと釣れない錯覚に陥るから。

ツナたく

わたしもエギコレクターの一人。笑

エギは何個必要?好きなエギが一番釣れる話

釣れるエギとはなんでしょう。

それは、初心者や玄人関係なく、
釣り人がイメージしたことを自動的に行ってくれるエギです。

自分が信頼して、見やすい、なんか釣れそう、カッコいいなど信頼を置くこと。釣れると信じること。

私がメーカーの闇だのなんだの言いましたが、結局はヤマシタのエギが好き。

エギ王Kがもっとも安定してミスアクションしにくいのでこれが私の主戦力。

カラーも4つくらい。
赤テープ、金テープ、ホロ、ケイムラ。

これをローテーションするのです。

カラーよりもアクション重視で揃えていくことが釣果Upへの近道です。

まとめ

イカの色彩から考察すると、以下の点にまとめることができます。

・イカは見やすい色だから釣れるわけではない
・エサっぽい動きがもっとも重要
・釣れる色=みんな使う色

これが現在の私の軸です。

この軸を言語化、構築してくれたこの書籍は本当におススメ。

特に本当に美味しい沖漬けの作り方は目からウロコでした。

興味ある方はこちらも読んでみてください。

エギングで他の釣り人と差を付けたい人へ。

イカのことをあれこれ考えながら良いエギングライフを。

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