イカは生きたまま、めんつゆに
漬けることが正義だと思っていた釣り人、ツナたくです。
イカを釣って沖漬けや醬油漬けを作ります。
その時に生きたまま入れるのが最もおいしい、釣り人の特権だ!
誰かに聞いたり、そう思っていませんか?
私自身もそう思っていました。実際に何度もやったことがあるし、事実おいしいからです。
実はそれは手間に見合ってないかもしれません。
実はイカが死んでから付けた方がしっかり味が染みるんです。
この書籍に出会って、考えが変わりました。
めちゃくちゃ面白かったです!
やはり思い込みだけではダメですね、なんでも勉強しないと。
沖漬けはイカを締めた方がよく染みる!
タレが身に染みこむのはなぜでしょう。
そればずばり、浸透圧です。
実はイカが生きている内は、イカの生体防御反応があります。
つまりは生きている内はめんつゆや醤油が身体に染みこみません。
イカが死んで浸透圧の調節作用を失って、ようやくタレが皮から身へ染みこんできます。
(参照:イカ先生のアオリイカ学P144)
衝撃でした。
締めて漬けにした方が効率が良いですね。
なんなら家に帰ってからゆっくり漬けを作る方がよっぽどいいですね。
私は濃い味が好きなのでしっかり味を染みこませたい派なので。
生きたまま漬けることに集中して時合を何度逃したことか。笑
釣りたての生きたイカは水分が多い
生きた状態のイカは水分をたくさん含んでいます。
生きた状態で漬けると死んだ後に水分が出てきます。
つまり、醤油が薄まるため味が薄くなるそう。
薄味が良い方はいいでしょう。
イカが醤油やめんつゆに接する場所
イカの解剖学にも目を向けます。
イカが進むときは、以下の部位から頭と胴のスキマから海水を取り込み、外套を閉じて漏斗から噴出します。
つまり、イカの内部で醤油やめんつゆが接する場所はほんのわずか!
この部分が醤油で満たされる部分。
生きてても死んでも、海水で満たされている。
つまり、生きたまま醤油タッパーに入れようが、
死んでから入れようが、イカの体内の一部に醤油が満たされる量は一緒ということでした。
まさか解剖学にまで踏み込むとは。実に面白い!
正しい、間違いはないが
結局、個人の味の好みであったり、釣り場の雰囲気を楽しむのも重要です
薄味が好みなら生きたまま、
濃味が好みなら釣りから帰ってゆっくり漬けよう!
釣り場で生きたまま漬けたイカというだけで、プラセボ効果MAXです。笑
本人が納得するやり方で食べればいいのです。
私は基本はこのやり方や考え方を参考に、自分でアレンジしながら改良を加えていきます。
大事な時合も逃したくないですから。
イカの塩麴漬けが好みです。笑
イカ先生のアオリイカ学
この書籍は本当におすすめ。全てのエギンガーに見てほしい。
時間を忘れてどんどん読んでしまいました。
1釣り人として先入観やメーカーに踊らされないように、しっかり知識を付けていくことの重要さを学べます。