釣り初心者が怒られないためのマナー講座/知っておくべきエサやルアー釣りのルール

釣り場のルールのアイキャッチ
ツナたく

釣りルールは常識から、
曖昧なものまでたくさん。
知ってて損はしません。

「漁港で、隣のおじさんに怒られた。」
「隣のルアーマンが妨害してきた。」
「漁港が釣り禁止になった」

SNSを見ていても、
こういった事例が跡を絶ちません。

釣り人のマナーが悪いのではなく、マナーの悪い人が釣りをしているのである。

byツナたく

個人的な考えはこうです。

中には心無い非常識な人もいるのは事実。

また釣りには法律ではない、
暗黙の了解というものも存在します。

初心者や家族で釣りに来た時、
このような事態に出会わないことが一番です。

そのためにしっかり予備知識が必要です。

私はあらゆる釣りを20年以上経験しました。

ふかせ釣り師やエサ釣り師の気持ち、
ルアーマンの両方の気持ちが分かります。

釣り人それぞれにルールがあることは承知。

自分勝手なルールを持っている人もいます。

この記事では、私が釣りを経験してきて、
良くないと思ったこと、私なりの『暗黙の了解』
に関して解説します。

少しでもあなたと周りの方が気持ちの良い
釣りができるようにサポートします。

・私の考えを強要する訳ではありません。
・ルールは人の立場で変わります。

最低限のマナーだけでも共有できれば。
・一人ひとりが考えて行動

釣り人と漁業関係者の共存を願います。

基本的なこと!

・ゴミを持ってこない、持ち帰る
・ゴミをコンビニや道の駅に捨てない
・立ち入り禁止、釣り禁止エリアを守る

・駐車エリアを守る
アイドリンクストップ、騒がない
・釣り場を汚さない

危険な場所はライフジャケット

臭い問題もあります。

魚を放置しない、エサは洗い流すことも重要です。
まきエサやイカ墨は意外とくさいです。

まきエサ
ツナたく

これは常識。本題はここから!!

覚えて損しない釣り場のマナー

まず前提として、覚えてほしいこと。

ルアーマンとエサ釣り師は仲が良くないです。

釣り方や対象魚が違うので、
初心者のうちは覚えておいて損はありません。

ツナたく

釣り方が違うから当然だね。

不快にならない距離感を保とう!

隣と距離が近ければ、仕掛けが絡まります。

また気持ちよくルアーや仕掛けを投げれません。

もちろん隣とたくさん離れた方が良いです。

具体的にどれくらい離れればよいのか。

それは、となりが何の釣りをしているか
見てください。

エサ釣り、ルアー釣り両方の視点から、
適切と考えるギリギリの距離感をまとめました。

人気の釣り場や、狭いエリアはこの限りではありません。

1.ルアー  ✖ ルアー  河川:20m ≒ 30歩
             漁港:10m ≒ 16歩

2.エサ釣り ✖ ルアー 20m  30歩
           または横に入らない

ツナたく

これくらいあれば安心。
心配なら横に入っていいか聞くことも!

ルアーマン同士の距離感

釣りの距離感

ルアーマン同士であった場合です。

シーバス釣りで有名なのがドリフトの釣りです。

流れにルアーを当てて下流方向へ流すので、思ったより広く場所を取ります。

お隣に侵入しないよう距離を保つことです。

流れが緩い場合は10m程度でも良さそうですが、注意が必要です。

エサ釣り(ふかせ釣り)とルアーの距離感

釣り人の距離感

こちらも同様で流れや場所の広さによって変わります。

20m程度あれば概ね釣りはできます。

ですが、ふかせ釣り師は、ルアーマンが嫌いです。

横で魚を散らされるのであまりよく思いません。

ツナたく

私は両方するのでお互いの気持ちがよく分かります。
横に入っても良いか確認する、または入らない方が賢明。

私は、ふかせ釣り師がいると場所変更をします。

先行者が優先なのでマナーかと思っています。

自分のエリア内で釣りをする

自分が釣りをするエリアを守ることが重要です。

エサ釣り、とくにウキ釣り系をする人は
仕掛けをゆっくり沈めて馴染ませます。

気を付けないといけないことは、
仕掛けを流しすぎないことです。

エサ釣りマナー

この図のパターンでは、
エサ釣り師がマナー違反です。

となりの釣り人の釣り場に侵入しています。
早めに仕掛けを回収する必要があります。

仕掛けを重くして早く潮に馴染ませるなどの
工夫が必要です。

次のパターンを見てみましょう。

ルアー釣りマナー

このパターンではルアー釣り師が
マナー違反です。

ふかせ釣り師の対象魚は主にチヌグレです。

チヌやグレは非常に警戒心が強いため、
まきエサ周囲で激しくルアーを動かされると、
散ってしまうかもしれません。

これをふかせ釣り師は嫌がります

そして何より仕掛けをふわふわと海中に
漂わせているため、油断すると絡まります。

このパターンで絡まった場合は、
間違いなくおじさんに舌打ちされます。

テリトリーを守りましょう。

場所は早い者勝ち

「先行者優位」といって、要は早いもの順です。

誰かが決めたわけではないですが、
昔からなんとなくそうだと思ってください。

理不尽に感じるところかもしれません。

激戦区では朝早くから、
場所取りをしている人もいます。

後発者は先発者が片付けを始めたら、
『入ってもいいですか?』と一声かけます。

逆に自分が先発者なら、『この場所どうぞ』
声をかけてあげるのが一流の釣り人です。

おまつりしたらちゃんと謝る

仕掛けがとなり同士で
絡まることを「おまつり」と言います。

お互いに気まずい雰囲気になり、
大きなタイムロスです。

私は明らかに相手が悪くても、
「すみません」と声をかけます。

おまつり両成敗

気持ちのいい釣りをお互いに心がけます。

船に向かって投げないで

停泊中の船

船が近くを通過しているのに、
ルアーを投げる人、仕掛けを回収しない人も。

届くわけないから大丈夫ではなくて、
漁師さんもかなり気を使っています。

糸が船に引っかかると、
故障の原因になったりトラブルの元です。

停泊した船の間もキャストは避けましょう。

プロやYouTuberの影響でしょうか。

確かに船下や周囲には魚がよく付くので、
狙いたくなる気持ちは痛いほどわかります。

でもよく引っかけている人を見ます。
それを回収するのは漁師さんです。

絡まった仕掛けを回収するのは本当に大変。

船の通過時は仕掛けを回収して投げない、
船近くを狙わないよう気を付けましょう。

挨拶は会釈くらいでも

「釣り場では挨拶をしよう」

こう書かれている記事も多いですが、
苦手な人も多いのではないでしょうか。

かく言う私もそのひとり。

恥ずかしながらオープンに「こんにちは」と
声をかけるのが少し苦手です。

色々意見はありますが、会釈くらいでも
十分だと私は思います。

会釈で不快になる人はほとんどいない、はず。

ツナたく

先行者を追い越すとき、
横に入らせてもらうときは挨拶した方が賢明です。

ライトで水面を照らさない

ヘッドライト

夜釣りあるあるです。

ヘッドライトを付けたままルアーを
キャストしている人を見かけます。

夜釣りでは、人の気配を消すことに徹します。

特にシーバスは、ライトや人の影、
気配を感じたら口を使いません。

ルアーマンもチヌ釣り師も嫌がります。

本人も釣れないので誰も得をしません。

ライトを付けるときは、
安全に十分に配慮して以下を意識します。

①後ろを振り返って照らす
②手元だけ照らす
③必要時以外は消す

以上に注意を。

水面を明るくして、小魚を寄せている人も
時々見かけますが、個人的におすすめしません。

周りの人の釣りを意識できていないからです。

「自分だけ」発想にならないように
注意してください。

岸近くで騒がない、音を立てない

魚たちは意外と敏感です。

岸近くで跳ね回る振動や、
人間の声を感じ取ることができるようです。

騒いでいる人たちの近くで、魚が散っていく
ところを実際に何度も経験しました。

それから私は釣り場ではできるだけ
気配を消すように徹しています。

しかし子どもを連れてくるとそうはいきません。

となりと距離を取った方が無難でしょう。

周囲の人が遠投しているなら、
近場を釣ってないので大丈夫だと思います。

気にかけることができれば一流の釣り師です。

余談:子どもから目を離さないで

釣りをする少年

先日、釣り場に出かけたときのこと。

とある家族連れがいました。

ライフジャケットも付けずに5歳くらい?の
お子さんがフラフラ岸際を歩ています。

パパはルアーキャストに必死、
ママはスマホをポチポチ。

正直、見ている方が怖かったです。

落ちたらどうするつもりだろう。

自然×子ども=予測不可能

子どもからは絶対に目は離さないように。

釣りはグレーなアウトドア

ツナたく

漁港は仕事場です。
この感覚を忘れずに。

そもそも、海釣り公園を除いて
「漁港で釣り」はグレーなアウトドアだと
自覚しておく必要があります。

「ここは私たちの釣り場だ!」
「勝手に釣り場情報を流すな!」
「漁師と口論になった」

そういった事例をSNSでよく見ます。

そもそも漁業関係者の仕事場です。

基本的には大歓迎!となってない場所が
多いといった認識です。

漁港での釣りは、釣り人と関係者の
信頼関係やマナーの上で成立しています。

信頼関係がなくなれば、釣り禁止は必須です。

釣り人を名乗るなら、みんなで気持ちよく
ルールを守っていきましょう。

寛容な気持ちが重要です。

参考

釣りのマナーは誰が決めているのでしょうか。

1970年に文部科学省、農林水産省、
環境省が財団法人を設立しています。

「公益財団法人 日本釣振興会 Japan Sportfishing Foundation」

ここに釣りにおけるマナーの記載があります。

これはあくまで釣り人だけでなく、
人としてのマナーが多いです。

まとめ

ツナたく

この記事を最後まで読んだあなたは少数派
マナー意識が高いので心配することはありません!

あなたはいくつ実践できていましたか?

私も完璧に実践できていないかもしれません。

ですが、一人ひとりのちょっとした気遣いで
解決できることも多いです。

最近は釣り禁止の漁港や場所が増えています。

釣り禁止の場所がこれ以上増えないよう、
みなさんで尽力していきましょう。

釣りは本当に楽しいレジャーです。

この記事が、初心者のハードル解消、
釣り人のマナー向上に繋がれば幸いです。

みんなでルール、暗黙の了解を守りながら
気持ちの良い釣りをしていきましょう。

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