
ライフジャケットとフローティングベストの選び方を解説します!
釣りではライフジャケットやフローティングベストは必須。
毎年、レジャーの時期になると悲しい事故がニュースで取り上げられます。
ライフジャケットを付けていれば助かった命があることを示したデータがこちら。


落水時にあなたと大切な人の命を守ってくれるライフジャケット。
大切ですが、決して安くない買い物ですよね。
この記事では釣り用ライフジャケット選びで失敗したくない方へ、私の使用感や経験談をふくめて分かりやすく解説します。
釣り用ライフジャケットとは?
よくある誤解ですが、ライフジャケットとフローティングベストは違います。
ライフジャケットは小型船舶に乗るために、国土交通省が定めた基準をクリアしたものです。
基準が厳しくなっており、型式承認を取得したものが対象。
オレンジや黄色など鮮やかな色で、緊急用の笛が付いています。
『救命胴衣』として登録されて「TYPE 〇」と必ず記載されます。
このTYPEによって許可される場所が変わります。
小型船舶全ての海域で釣りをするときはTYPE A/桜マーク付きが必須。
桜マーク付きでも「TYPE A」の認定を受けていないと海域によっては船上の釣りができないことも。



TYPE Aが一番えらい!
と覚えておきましょう
渡船に乗って沖磯に行く際は例外的に
どのライフジャケット、フローティングベストでも認められています。
詳しくはこちらの記事もどうぞ!


釣り目的で分けた選び方



国土交通省のホームページと実際によく釣りに行く人の目線からまとめてみました。


岸からバスフィッシングを行うなら今は膨張型の腰巻きが多いです。
狭い山道を行ったりするため軽さやコンパクトさが必須。
池でライフジャケットを付けるのは抵抗が……
といった方にもおすすめです。
見た目を気にして付けないのは本末転倒。
ファッションの一部としてカッコつけましょう。
一つ持っておけば地磯や沖磯以外は、船から岸まで対応できます。
沖磯や地磯、テトラポットなど過酷な環境下で釣りをするならフローティングベストがおすすめ。
理由は膨張式だと落水したときに、波で岸に何度も打ち付けられて破れてしまうため。





風船と変わりないです。
荒磯の落水では破れます。
足場が安定した堤防ならフローティングベストまで必要ないかもしれません。
私は道具入れとしても愛用しているので漁港でもベスト派です。
ライフジャケットの種類/メリット・デメリットは?
浮き方の違い
大きく分けると2種類。
浮力体が入った固定式タイプと、ボンベが入った膨張式のタイプです。
固定式


メリット | デメリット |
---|---|
メンテナンス簡単 安価なものが多い 3年くらいは安心 | 保管時にかさばる 動きにくい 夏は通気性が悪い 見た目は良くない |
あらかじめ浮力体が入っているタイプ。
汗をかいたら中の浮力体を外して水洗いできるものもあり便利。
デザインなど全く気にしなければ3000円~5000円程度で安価に済ませることができます。
3年は浮力保証しているメーカーも多く管理が楽。
かさばる点や動きにくい、ムレるなどのデメリットがあります。
見た目を気にして使わなくなるデメリットが大きいと感じます。
自動・手動膨張式


メリット | デメリット |
---|---|
軽い 保管時にかさばらない デザイン、携帯性が高い 通気性が良い | 価格が高い (初期・維持費用) 1年に一度ボンベを交換する手間 小さい子どもには不向き 時々暴発する |
普段はコンパクト。
緊急時のみ風船のように膨らみます。
落水時に手動、または自動でボンベから空気が供給されます。
携帯性やデザイン、快適性から多くの釣り人から好まれます。
デメリットは高価な点。
命に代えられないので仕方ないかもしれません。
桜マークを取得している膨張式タイプはほぼ10000円以上です。



じつは、ネットで安く売っているものは桜マークを取得していません。
桜マークは取得するのが難しく、審査料などの費用がかかります。
大手メーカーでない限りは積極的に取得はしていないようです。
またボンベは劣化するため、1年に一度、交換する必要があります。
替えのボンベが2000円前後といった相場です。
また小さなお子さんは落水時にパニックになりますので自動型がおすすめ。
他のデメリットとして私は経験ありませんが、勝手に暴発して膨らんでしまう事例もあるそう。
ちゃんと規格をクリアしたメーカーを選ぶ必要がありますね。
付ける位置の違い
肩掛けタイプ


メリット | デメリット |
---|---|
すぐに体制を立て直せる 水中で安定する 子どもにおすすめ 軽くて比較的動きやすい | 肩がムレやすい 動きにくさが気になる人も |
肩の通気性を気にしなければ、一番安心感があるタイプです。
落水してもすぐ垂直位に体制が整いやすいので小さなお子さんにも使えます。
肩付近にしっかり浮力があるのでパニックになりにくい点がメリット。
腰巻きタイプ


メリット | デメリット |
---|---|
とにかく動きやすい ムレにくい 着脱が楽 もはやファッションの一部 | 落水後に体制を整えるのが難しい 小さな子どもにはおすすめしない |
膨らむと完全に浮き輪になります。
快適性を追求しているので着用していて気になりません。
各社デザインにも力を入れているのでブランドのロゴが入ったものも。
デメリットは水中で若干体制が安定しないのでコツが必要なこと。
全く泳げない人は少し不安が残ります。
素晴らしい検証動画がありましたので引用させていただきます。



貴重な映像で面白いです!
腰巻きタイプの時は体制を立てなおすのに時間がかかっています。
水中だとパニックになるので注意が必要です。
ライフジャケットのおすすめ
肩掛けタイプ



まずはダイワから!
2024年モデルの肩掛けベストです。
カラーも複数選べて、TypeAです。



こちらはシマノです!
ダイワとシマノは、TypeAならデザインと価格で選んで良いです。
シマノの方が若干お高めではあります。
他のメーカーは余裕で2万を超えます。
その点では、この2社がコスパが良いでしょう。
腰巻きタイプ



こちらもダイワのモデル。
カラーも多めです。
腰巻きのライフジャケットと言えばこれ!
ほとんどの人がこのタイプを使用しています。
あまり目立ちにくいのもポイントです。



こちらはシマノです。
少し地味なカラーが多め。
こちらはシマノです。
価格性能もほぼダイワと変わりないです。
後はデザインでしょう。
落ち着いた色味が好みの人はいいでしょう。
コンパクトな腰巻きタイプ



こちらはさらにコンパクト!
ずっと使うならおすすめ!
最近はコンパクトなタイプもあります。
従来のタイプよりサイズは約40%コンパクト!
重量も約100g軽くなっているみたいです。
ウエストの調整幅は70〜100cmと余裕あり。
真冬に防寒着を重ね着している時でも、
ウェアの上から装着できるのがポイントです。



ダイワもコンパクトなモデルがあります。
性能自体はほぼ変わらず、サイズダウンしているモデルです。
コンパクトなタイプのライフジャケットは初期投資が少し高いです。
一度購入すればボンベ以外は買いなおすことはないので、トータルお得。
フローティングベストのおすすめ



フローティングベスト、ゲームベストのおすすめも!
これから紹介するのは、フローティングベスト。
ゲームベストとも言います。
主に岸からの釣りで使用します。
船釣りはできないのでご注意を!
安心のダイワでお値段も手ごろです。
自分も2回ほど買いなおしました。
コスパはかなり良いです。



マズメのベストは腰が痛くならないのがGood!
腰ベルトがかなりフィットする設計なので、
腰痛持ちさんにはおすすめです。
肩こりも少ないので体に優しいです。
シマノのベストは遊びが少なくてシンプル。
形の好みが分かれると思います。
私はダイワの方がデザイン的にも好きです。



RBBはコスパが良い。
使用している人も多いです!
値段と使用感を両立するひとはRBBも。
周りにも使用している人が多いです。
コスパの面で優れます。



このベストも着ている人増えましたね!
DRESSさんのジャケットも。
何と言ってもデザインはカッコいいです。
機能面もポケットが大きかったり、細かい工夫が多数あります。
まとめ



ライフジャケットは安物買いの銭失いになりやすい!
しっかりTypeAを選らんだ方がずっと安心。
ライフジャケットの釣り別の選び方、メリットやデメリットを解説しました。
ライフジャケットは、初期投資こそお高め。
ネットに3000円くらいの安いものもゴロゴロありますが、本当に信用ならないものも多いです。
膨張しない、浮力がないなどトラブルは様々。
命に関わる投資になるので、ちゃんとした物を選んだ方が無難です。
楽しいはずの釣りですが、毎年何人も水難事故で亡くなっています。
悲しい水の事故が少しでも減るように各個人が尽力していきましょう。